段々と暑くなり半袖やクールビズの季節になって来ました。今回は、昨年の3月に一度取り上げてみた服装、見た目に関して再度考えてみたいと思います。

 最近、受けた研修で「ビジネスにおいて、見た目はやはり重要!」という感じの研修がありました。

 その際、言われた事で印象に残ったのは、1日で変身出来る方法は、見た目を変える事!という話でした。確かに内面と違って見た目は、すぐに変える事が可能です。では、なぜ変えないのか?

 答えは簡単で、重要性が分かってないからです。私自身、意外でしたが人は自分が思っているより、細かく見ているものです。

 一番簡単にそれを実感する方法は、会社の同僚に自分の見た目、服装に関して率直な感想を求める事です。意外な位、細かく見て自分自身、思ってもいなかった印象を他人は持っているものです。

 そうすると、結論的にはもっと見た目、外見に気を配ろうとなるものです。そして、これはうれしい事に一日、わずか一日で実践可能です。中身、人格、人間の器の様に長時間かかる訳ではありません。

 しかも、そういう目で社内を見渡してみると、見た目がパッとしないのに成績優秀という方は、私の会社内では皆無でした。

 でも、そう言うと外見だけでしょ?中身は一緒なんでしょ?という声が聞こえてきそうです。

 ところが、ここで思ってもみない事が起こるのです。実は、それが重要な事で私自身、全く思いもしなかった事なのですが、皆さんは想像がつきますでしょうか。

 何が起こるのか?面白い事に、見た目をかっこよくしていると、内面や行動を外見に合わせ様としてしまうのです。しかも、自動的に。

 私自身、シルエットに気を配ったスーツに変えた際、自分がかっこよくなった錯覚に陥り、背筋を伸ばしてテキパキと行動しようと無意識のうちに行動していました。

 実は、この行動原理こそが外見に気を配ると成果が出る最大の要因なのだと思います。
 
 メラビアンの法則によると人の印象は3~5秒で決まってしまうそうです。しかも身だしなみなどの視覚情報は、その55%を占めている様です。そして、その印象は他人だけではなく、面白い事に自分自身にも作用してきます。

 服装、身だしなみで相手(得意先や取引先、同僚)へ、私はこういう人間ですとプレゼンテーションすると同時に、自分自身にもプレゼンテーションしてしまい、自分の行動へ働き掛けてしまうのです。

 チェック項目は、着る服、身に着けるもの(小物など)、髪型、ひげ、ネクタイ、服装、パンツのクリーク(折り目)、靴下、靴が磨かれているか、爪は切られているか、表情はニコニコしているかなどですが、大変であれば、まずは着る服(スーツ)だけでも効果は抜群です。

 今迄、見た目(スーツ)に関して、特に注意を払ってこなかった方こそ大チャンスです。明日から服装、身だしなみを考えて、わずか一日で出来る営業マンに変身してみませんか?